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    日本語検定1級体験記

    • 2013.10.31 Thursday
    • 03:02
    JUGEMテーマ:学問・学校

    日本語検定(語検)1級は知る人ぞ知る難関です。2011年の夏に2級に合格した私は、すぐに1級の問題集を購入しました。
    ●日本語検定公式練習問題集1級
    ところが中身を見て心が折れ、その年は受検できませんでした。1年以上経った2012年秋、ようやく勉強を再開しました。2012年11月10日に受検しました。

    前にこの問題集を開いた時は、全然知らない言葉がわんさか載っていて「これはシャレにならん!」と逃げ出しました。しかし1年経って改めて眺めてみると、あんなに手ごわかった問題が、簡単に見えるようになっていたのです。
    何故かというと、この1年の間に漢検1級に初挑戦し、語彙力が養われていたからです。邯鄲の夢、刎頸の交わり等、漢検1級でよく見る言葉ばかりです。語検は新しい検定ですし「日本語」全部が範囲なので対策が難しいのですが、先に問題集も揃っている漢検を受けておくと対策がしやすくなります。

    しかし簡単に解けるようになるだろうと思っていた四字熟語の難しさは、あまり変わらないままでした。というのも、語検1級では難しい漢字の入った四字熟語ばかりが問われるわけではなく、満遍なく、漢検で言うと準1〜5級くらいの範囲の四字熟語も出題されるからです。漢検1級では出題されにくい(むしろ簡単な漢字なので放っておかれる)、それでいて一般常識としてはあまり浸透していない四字熟語が、語検1級では出てきます。
    それで、漢検1級の記事にも書いたように、前々から用意していた
    ●ダイソーミニ辞典シリーズ14 四字熟語辞典(大創出版)
    を見直して、8割くらいは漢字も意味も答えられるようにしておきました。約1000語も載っているのに105円です。

    この2冊をやりながら、ネットで買った
    ●日本語検定公式1級過去問題集 平成22年度
    ●日本語検定公式1級過去問題集 平成23年度
    に取り掛かりました。これには2〜3年ほど前の過去問が載っています。これらを購入した一番の理由は、安さです(少し古いだけなのに、24年度版のものと比べて値段にかなり差がありました)。それに発売したばかりの24年度版を買っても、前年の問題が載っているわけで、それと同じ問題がまた今年も出る確率は低いだろうと、後付けで思いました。
    解いた手応えではボーダーライン上という雰囲気。解説をよく読んで、検定前日にはネットで間違えやすい日本語をパラパラと確認しました。漢検の勉強を入れないで考えると、全部で18時間くらい勉強したと思います。

    当日、試験会場である某大学の教室に入りました。1級は7人、3級は約50人、同じ教室での受検です。私は申し込みがいつものごとくギリギリだったので、1級の一番後ろの席でした。1級の年齢層は20〜70代で、性別も偏りなくバラバラでした。3級は大学生から30代が多かったです。

    問題用紙をめくってビックリ。問い方が難しくなっていました。
    例えば、過去問では選択肢の一つだった「恵投」という言葉が、この時は「『投』という漢字を含む、漢字二字の敬語」という条件で、自分で考えて書く問題になっていました。言葉自体を知らなければ99%間違えてしまいます。さらに、過去問には言葉(「はしなくも」等)の用法を3択から選ぶ問題がありましたが、これが8つの言葉の中から文章に合うものを選ぶ問題に変わっていました。過去問では3択だったものが8択になったわけです。こういった細々した難化に面食らいながら検定終了。

    帰り道、一緒に受検した方と少しお話ししたら「過去問から出なかったですよねぇ」とおっしゃいました。過去問より難しかったという印象が強かったので、思わず「そうですね」と答えてしまいました。
    しかしその瞬間、少し戸惑いました。「恵投」自体は過去問にあったといえばあったし、他にも形を変えながら出てきた言葉があったからです。

    帰宅してからもう一度考えた時、気付きました。もしかすると、あの方は前年度の過去問のみを解かれたのではないでしょうか。だとしたら、全然過去問から出なかったと思っても無理ありません。
    やはり2〜3年前の過去問をやっておけば、繰り返し出題される言葉に出合う確率が高いのだと思います。あの時、値段に目が眩んで古くて安い問題集を買いましたが、それが効果的だったのです。それに、四字熟語もダイソーの辞典に載っていたものばかり出て助かりました。ケチ根性が偶然にも、1級合格に寄与しました。

    認定証と個人カルテは12月に到着しました。
    総合および領域別得点率(平均)
    総合 85.6(73.7)
    敬語 81.3(71.6)
    文法 88.5(72.0)
    語彙 75.0(72.9)
    言葉の意味 80.3(72.4)
    表記 96.2(76.5)
    漢字 93.5(76.3)

    自己採点で語彙が55%しかなくて焦っていたのに、いざカルテを見たら20%も上がっていて拍子抜けしました。他の領域は自己採点と3%くらいしか変わらないのに、語彙だけおかしいです。2級の時も、言葉の意味の領域で同じようなことがありました。採点基準を知りたいのですが、検定協会はそれは公開していません。
    後で発表された認定率は、1級20.5%、準1級40.3%でした。あんなに難しく感じたのに、なんと語検史上2番目に認定率の高い回だったようです。当日に難化したと感じたのは過去問と違う問い方だったせいで、冷静に全体を通して見ると解きやすい問題が多かったのでしょう。なんとも不思議な気持ちにさせられた検定でした。

     

    日本語検定2級体験記

    • 2013.10.31 Thursday
    • 03:01
    JUGEMテーマ:学問・学校

    2011年6月18日に日本語検定(語検)2級を受検しました。
    その4年前、大学近くの本屋に立ち寄った際、初めて語検が開催される事をポスターを見て知りました。小さな頃から日本語に興味があった私は楽しそうな検定だと感じ、第1回目の検定で3級を受検し合格していました。

    その時に買った問題集を、4年後、2級受検の数か月前に部屋の隅で掘り当てました。
    ●日本語検定公式模擬・練習問題集
    これには5・3・1級相当の問題が載っているので、自分にどの級が合っているか確認できます。しかし2級の問題は載っていませんので、これの1級問題をサラッと眺めておきました。

    さらに新しく買ってきた問題集を2回解き、全部で7時間ほど勉強しました。
    ●日本語検定2級公式練習問題集
    この問題集は、敬語や文法などの領域別に沢山問題が載せられていて、本屋で確認した限りでは一番費用的にもマシでした。語検は公式以外の問題集がまだ発達していないようなので、値段が高くても公式を使うしかありませんでした。

    語検2級は、総合80%程度以上、かつ各領域60%程度以上で合格。領域というのは敬語、文法、語彙、表記、言葉の意味、漢字の6つです。同じ2級を受検していても、総合70〜80%だと準2級認定になります。私が受検した頃はまだ、2級合格者にしか1級受検が許可されていませんでした。今年の夏にやっと1級受検資格が撤廃されたようです。
    2級の問題集はそこまで難しくなかったので、本番も同じレベルであれば受かるだろうと思いました。

    試験会場は某大学の中くらいの教室。2・4・6級の受検者が全員入ります。2級は約50人で、就職活動中と見られるスーツ姿の女性が多いように感じました。4級と6級の席には、小中学生15人程が静かに座っていました。
    漢検の時よりも、落ち着きのある優等生タイプ、純粋に日本語が好きそうなタイプが、教室に集まっていた気がします。

    この試験は案外、時間との勝負で、1時間で約100問も解かなくてはなりません。2級受検者で途中退室する人はほとんどいませんでした。4級と6級は50分間なので、小中学生たちは途中で全員静かに教室から出て行きました。みんな立派ですね。
    敬語や漢字領域は良かったのですが、私は普段あまり本を読まない人間だからか、言葉の意味の領域が難しく感じました。それでも漢検準1級を取ったのが幸いして、見覚えのある熟語や、漢字から意味を推測できたものも多く、漢検サマサマでした。

    7月に認定証と個人カルテが届きました。どの領域に属しているかはっきりしない問題があるので、モヤモヤしながら個人カルテを待っていました。 詳しい結果が分かるのは良いですね。

    総合および領域別得点率(平均)
    総合 90.5(65.1)
    敬語 94.1(77.3)
    文法 94.3(67.2)
    語彙 83.7(66.1)
    言葉の意味 80.6(63.3)
    表記 93.3(60.5)
    漢字 95.3(68.4)

    自分で計算した時は、言葉の意味領域は69%だったのですが、カルテでは80%も取ったことになっていて不思議でした。
    それに、日本語検定はそれぞれの領域の問題数が違い過ぎます。この回では、語彙は6問、漢字は23問出題されました。二つ以上の領域にまたがる問題もあるようですが、そうだとしても一問の重みが全然違うと思います。採点基準を示してもらうか、問題数を改善してもらうか、どちらかだと嬉しいのですが。

    その後発表された認定率は、2級16.3%、準2級16.2%でした。いつもより少しだけ難しめの時に受検したようです。
    2級受検のすぐ後に1級の問題集を購入したのですが、これが思った以上に難しい内容で動揺しました。2級までは国語が好きな人であれば常識の範囲で勝負できそうですが、1級は違いました。1級については次の記事に書きます。

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